- 自分から話すよりも、人の話を聞くのが好きな方
- 相手の力になってあげたい、と考えることが多い方
こんにちは。冒険好きな繊細気質のITエンジニア、あれすけです。
このブログでは、仕事が合わなくて生きづらさを感じている方へ向け、繊細ゆえに転職を繰り返してきた私の視点から、転職や心の悩み解決のヒントになる情報を発信しています。
私は最近、電車に乗りながら、「7つの習慣」に関する本を読んでいます。

Amazonで「7つの習慣」を検索した結果
「7つの習慣」原著はビジネス書の金字塔とも言われており、マンガ版などの解説本も出ています。
さらに、お笑い芸人、中田敦彦さんのyoutubeチャンネルでも紹介されるなど、古い書籍ながらも、現代でもかなりの人気があります。
私は、社員研修教材として使われたことから、この本の存在を知り、さらに「7つの習慣ティーンズ【リニューアル版】」、「COMIX 家族でできる7つの習慣」という本で、「7つの習慣」の理解を深めました。
そんな7つの習慣では、習慣を実行する前の基礎的な考えとして、「インサイド・アウト」があります。
今回は、話下手・聞き上手な方こそ、その能力を発揮できるインサイド・アウトの考えについて、同じく話下手・聞き上手と言われる私の視点からお伝えします。
目次
結論:聞き上手な方はその長所を大事にしましょう!
話下手だけど聞き上手と言われる方は相談相手を問題解決に導く力があります。
相手の立場に立って理解する努力を忘れないからです。
話すことが苦手でも、恥じる必要はありません。
その長所を大事にし、周りは貴方に感謝していることを忘れないようにしましょう!

以上、話下手な私の持論です。
このことを詳しく考えるために、7つの習慣の基礎、パラダイムとインサイド・アウトについて知っていきましょう!
パラダイムとインサイド・アウトについて
インサイド・アウトの話に欠かせない要素として、「パラダイム」という概念があります。
人が物を見る時には、ある種のレンズのような物(パラダイム)が存在し、それが認識、理解、解釈、行動、態度を決めている。従って、そのパラダイムを転換させることにより、自分のあり方を大きく変えることができる。
人はものを見るときに、必ずレンズのようなものである「パラダイム」を通してものを見ます。
自分が見る世界が他の人にも同じように映っているとは限りません。
例えば、以下の例を見てみましょう。

お父さん、私、アイドルになりたい!

は?何を言っているんだ?
アイドルなんて誰でもなれる訳がないし、お前には向いていない!
公務員になって真面目に働きなさい!
ここで登場するお父さんと娘さんでは、アイドルというものに対し、それぞれ別のフィルターがかかって見えることが分かります。
アイドルに対するパラダイム
父:お金と時間がかかるし、いつ売れるかもわからない仕事。娘に才能があるとは思えないし、お金と時間の無駄。
娘:歌とダンスが好きな自分に向いている、周りを笑顔にできる仕事。真剣に努力し続ければ、きっと目指すアイドル像に近づけると思う。
これでは、お互いの価値観が全く違うため、永遠に分かりあうことはできず、ものごとを「成功」へ導くことはできません。
パラダイムを転換させる
7つの習慣には信頼関係を大事にするお話が多く、その中には、「まずは相手を理解するように努め、その後で自分が理解されるようにする」というものがあります。
このためには、自分のパラダイムを転換させること(パラダイムシフト)が重要、と言えます。
もしも、先ほどの例で父親の方が娘と同じパラダイムへ転換していれば、どうなるでしょうか?

この前は悪かったな。
確かにお前は昔から歌と踊りが好きだし、アイドルを目指すのも悪くないかもしれない。
ところで、なんでアイドルを目指したいと思ったんだ?

え、それは…
HOE42の○○ちゃんがかわいくて、大勢のメンバーの中で輝いていたし、応援しているうちに自分もなりたいなと思ったからかな…

そうか!
それなら大きなグループの中で活躍できるアイドルを目指すのがいいかもしれないな!
まずは、このオーディションとかを受けてみるのはどうだろう?

ありがとう!
応募してみる!
話がうまいこと前進しましたね!
インサイド・アウト
お父さんが自分のパラダイムを変えることで、娘さんの悩みについて円滑にコミュニケーションがとれるようになり、娘さんの行動にいい影響を与えることができるようになりました。
このことをインサイド・アウトと呼びます。
インサイド・アウトとは、自分自身の内面(インサイド)、パラダイム、人格、動機などを最初に変え、それから、外側(アウト)、他人や環境を変えるということ。
インサイド・アウトの実践は難しい?
「相手を変えるためには、まず自分のパラダイムを変える」と聞くと、難しいことをやらなきゃいけないんだと感じるかもしれません。
実際、インサイド・アウトの実践は難しいものでしょうか?
私は、この難しさは人それぞれだと思います。
インサイド・アウトを実践するのが難しい人:
- 自分の価値観を絶対に曲げたくない人
- 人に命令しがちになっている人
インサイド・アウトを実践しやすい人:
- 話を聞くのが好きな人
- 多様性、いろいろな価値観に触れるのが好きな人
- 丁寧、穏やかとよく言われ、自分では繊細で敏感な気質だと思っている人
インサイド・アウトは難しいように思えて、話を聞くのが好きな方は、既に自然と実践していることが多かったりもします。
このような場合、これからはインサイド・アウトを意識することで、話を聞くだけでも、より一層他者へ貢献している感・自己肯定感が生まれるんじゃないかと思います!
話すよりも聞く方が好きな方は胸を張っていきましょう!

私は人前でスピーチするのが苦手だから、自己主張が弱くて、社会では通用しない人間だと思われてるんじゃないかなぁ…

そんなことはありません!
話すことが苦手でも、話を聞くことに徹すれば、インサイド・アウトを実践しやすくなり、人の悩みを解決できる素晴らしい能力に近づくことができます。
話を聞く姿勢がある人は、実はそれだけで大きな感謝をもらっていることが多いです。
みんながみんな自己主張が強い集団では、意見をまとめることはできません。
人の意見に触れ、自分の意見を柔軟に変えれる姿勢は、人の悩み・問題を解決できるという、重宝される能力になるでしょう。
注意:自分の心を苦しめすぎないように!
話を聞くのが好きな方は、相手の話を丁寧に聞く姿勢があります。
とはいえ、相手はこちらの姿勢に関係なく、心ない言葉を我々にぶつけてくることもあるかもしれません。
そのようなときは、無理に話を聞こうとしないことも大切です。
例えば私の場合、基本どんな人とでも、円滑にコミュニケーションをとるために、相手の気に障らないような言動・行動を心掛けようとしています。
そんな私でも、相容れない人がたまにいます。
大学の学園祭で、同じ催し物のチームにいたメンバーがその相容れない人でした。
その人は、他の人とは仲良くチームワークを発揮して仕事に取り組むのですが、私に対してだけ、かなり攻撃的な態度でした。
自分にどんな至らない点があるのか、自分はどうすればいいのかと聞いたことがありますが、「自分で考えろ」としか言ってこないため、モヤモヤとしていました。
このようなときに、インサイド・アウトを実践しようと思い、必要以上に相手のパラダイムに合わせようとすると、とても疲れてしまうことでしょう。
どんな人とでもコミュニケーションをとりたい、と考える方は、世の中には分かり合えない人もいる、ということを頭の隅に残しておくと、必要以上に気疲れしないで済むと考えます。
おわりに
以上、話すのが苦手だけど聞くことは好き、という方へ向け、自己肯定感を高めるために、インサイド・アウトを意識してみましょうというお話をしました。
ただし、話を聞こうとする姿勢が強すぎると、相容れない人とのコミュニケーションに気疲れし、自分の精神が限界を迎え、転職・休職せざるを得ない状況にもなりかねません。
自分の長所を生かしながらインサイド・アウトを実践することで、より一層自分を好きになっていくことができれば幸いです!
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